新課程の変更点と大学入試への影響

みなさんこんにちは。
数ラボの舟根です。

先日のブログから,新課程の教科書に改めて目を通したので,
それをふまえて,新課程の変更点と大学入試への影響を簡単にまとめていきたいと思います。

新課程での大きな変更点は,数学Cが復活したこと。
また,数学Aから整数の性質の単元が消え(内容としては,数学Ⅰの「数と式」や数学Aの「数学と人間の活動」に移動),
「ベクトル」が数学Bから数学Cに,「平面上の曲線」と「複素数平面」が合体して数学Ⅲから数学Cにそれぞれ移動したことなどが挙げられます。

各科目の細かい内容の変化については,また改めてブログにまとめようと思います。

この課程の変更に伴い,共通テストの数学の科目も変わってきます。
まだ変更の可能性もありますが,現状では,共通テストの数学は
『数学Ⅰ』,『数学Ⅰ,数学A』,『数学Ⅱ,数学B,数学C』
の3科目となります。

『数学Ⅰ』の扱いは従来と大きく変わりはありません。

『数学Ⅰ,数学A』では,数学Ⅰの内容に加え,
数学Aの「場合の数と確率」と「図形の性質」からの出題となり,
全問必答となります。
このため,以前のセンター試験で出題されていたような,
数学Ⅰの「図形と計量」と数学Aの「図形の性質」の融合問題が出題される可能性があります。

また,『数学Ⅱ,数学B,数学C』では,数学Ⅱの内容に加えて,
数学Bの「数列」,「統計的な推測」,数学Cの「ベクトル」,「平面上の曲線と複素数平面」
の4分野から3分野を選択して解答することになるため,
従来の『数学Ⅱ,数学B』の数学Bの3分野から2分野を選択して解答する形と比較して,
文系・理系ともに共通テストの負担が増えると言えます。

そして,大学側も入試にどの分野を出題するのかをまだ明言していないところが多く,
今後の動向にも注意が必要です。

したがって,高等学校の方でも,数学Bと数学Cの扱う順序等が,
学校によって,あるいは文系と理系によって,かなり異なってくると思われるので,
大学の個別試験への対策はより難しくなるかもしれません。

課程が変わると,それによって入試問題も変わってきます。
大学入試で統計が重視されると,新傾向の問題が出題される可能性が高くなると考えられます。

何れにせよ,早めの準備が大切であることに変わりはありません。
教科書をベースにした基礎力の養成が,どのような入試問題にも対応し得る最大の武器となることは間違いないと思います。

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