共通テスト所感

こんにちは。数ラボの横谷です。

受験生のみなさん、共通テストお疲れ様でした。
2日間頑張った自分自身を褒めて、次へと行動しましょう。以下数学の所感です。

数学IA
昨年度がとても難易度が高かったので易化したと思われます。
しかしそれは昨年度に比べてということに気をつけたいです。今年も昨年度同様に分量が多く試験時間内に終わるのはなかなか困難な試験だったといえます。

具体的に述べます。

・文章量自体は実は昨年よりも少し多いくらい。だが昨年に比べて文章が読みやすく、また計算量も減った。

・やはり解きづらい印象を受けたのは日常生活と絡めた出題(今回は第2問[2]の2次関数)。ここは情報処理能力系の問題でした。必要な情報を見抜き迫りくる時間に追われながらも冷静に解くのはなかなか大変です。

・第1問[2]にあまり出題されたことのない立体の問題がでました。改めて数学は幅広く、そして深く学習しなければいけない科目だということがわかります。

・上記のように解きづらい問題もあるのですが、選択問題である第3,4,5問の問題はしっかりと誘導にのって答えていく共通テストらしい問題が出題されました。

数学IIB
こちらも昨年度が大変に難しかったので少し易化したのですがやはり難しい試験でした。
形式等は同じです。分量は少し増えたと思います。以下具体的に述べます。

・IA同様、日常的事象を考察する問題が出題されました(第2問[2]:積分 と第4問:数列)。こちらは分量が多くパッと見は難しそうに見えるがしっかり誘導にのって冷静に解き進めれば得点がとれる問題でした。意外と忘れがちなのですがそもそも何を求めるために議論をしているのか、そこをないがしろにしてはいけません。
たとえば第2問ではソメイヨシノの開花時期を定積分により推定するというおそらく類題の経験が極めて少ないような問題が出題されたのですが、このようにおよそ初めてみるような問題に対しても、問われている根本的な目標は何か、必要な設定や式はなにかということを意識しながら誘導にのり答えを目指します。じくをずらさないということがとても大切です。

・上と少し重複するのですが第4問:数列 では
複利計算が出題されました。こちらは少し細かいですが有名トピックです。うまく誘導にのる かつ 今自分は何を目的としてこういう計算をしているのかといった軸を忘れずやってほしいです。(どんな誘導問題のときも基本的にそうです)

・第5問:ベクトル が難しかったと思います。
図形を考察する道具としても効果が高いのがベクトルです。今回は抽象的な計算だったり式から図形的な意味を考えたりと大変だったと思います。

かわりゆく出題形式で情報処理能力も必要となり従来より解きづらくなっていく数学の問題ですが、やはり忘れてはならないのが本質的な数学力です。出題される題材は大学個別入試で問われることのあるトピックであることも多いです。日々の学習で本質的な数学力という芯をしっかり組み立てることができれば解きづらいながらも一歩一歩着実に答えを導いていけます。ブレない数学力を研鑽していきましょう。

受験生の皆さん。まだまだ伸びます。最後の試験の日まで一緒に前進していきましょう。

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